羽田空港で感じた「新しい時代」

2016.10.13 岡田定晴
 夏空と金魚(作曲:Amacha)

空港ビルに入って目に入る風景(BAGGAGE) 手荷物を受け取る機械  久しぶりに飛行機に乗りました。感じたのは「これまでと違う新しい時代になったのだ。」ということでした。 空港のビル(第2旅客ターミナル)に着いて先ず驚いたのは、手荷物預かりの方法が変わっていたことでした。これまでは、カウンターで搭乗手続きを行い、 その際にカウンターの横から手荷物を預けました。係員が手荷物に手際よくタグを付け、その手荷物引換証を私たち乗客が受け取っていました。 しかし、今回は空港ビルに入って受付カウンターが目に入らず、「BAGGAGE 手荷物」という大きな文字と、機械に向かって慣れない手つきで荷物を預けている多くの人たちが目に入ったことです。 搭乗手続きもしないのに荷物を預けて良いのか、機械が間違えずに荷物を預かりきちんと自分が搭乗する飛行機に運んでくれるのか。更に、私のように新しいシステムを初めて利用する人も多いはずなのにサポートする航空会社の人がいなくても大丈夫なのかなど、 これまでと大きく変わった搭乗システムに戸惑いと不安、そして軽いカルチャーショックを覚えました。



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eチケット タグ  私の不安は、娘夫婦の荷物を預ける時に現実の問題となりました。娘夫婦がシステムの指示通りに機械を操作してスーツケースを預けようとしたのですが、なぜか機械が受け付けてくれません。 システムの案内通りにやって駄目だと、私たち旅行客はお手上げです。航空会社の乗客サポート係がいたら、問題はすぐ解決したのでしょうが。 しばらくして係り員がやって来て分かったのですが、機械が娘夫婦の手荷物を受け付けなかったのは重量制限に引っかかっていたせいでした。 荷物を預けるのに重量制限があるなど、旅慣れない人々には思い浮かびません。本当に困った受付システムです。 結局、娘夫婦は係り員に人が受け付けている窓口に行くよう指示され、その場を離れました。 娘夫婦が機械の荷物受付を去った後、いよいよ私の荷物を預ける順番がやってきました。 ディスプレイの指示に従って手荷物を置き、eチケットの二次元バーコードを読み取らせ、確認操作をして、無事に機械が荷物を引き取ってくれました。 ただし、印刷されて出てくるタグは、自分で荷物に付けなければなりません。 荷物を置いたボックスの扉が閉まって荷物が移動し、印刷されて出てくる引換券を受け取って完了です。ここで、搭乗口と座席番号の情報も受け取りました。

韓国語表示  次に目に入ったのが、搭乗案内の電光掲示板でした。明るくカラフルであることと、日本語→韓国語→日本語→中国語→日本語→英語→日本語、というように、 一定時間間隔で切り替わって表示されることです。これまで、多くの飛行場を利用してきましたが、これは初めてです。 中国語表示 その次に見たものは、搭乗口近くの待合室のLGの55インチの液晶テレビです。シャープやPanasonicが頑張っていたのに、遂に日本の空港まで韓国製に なってしまい、もう頑張りようがないのかと感じました。 その次は、HANEDA FREE WiFiです。自分のWiFiルーターを使わずに、空港で無料のWiFiを使うのは初めてでした。 名前とメールアドレスの登録で、1回180分、回数無制限、無料で、空港の案内ページも充実していました。 このページまでは確認していませんでしたが、登録の画面には、日本語、韓国語、中国語、英語のボタンが付いていました。

 新しい情報システムは、最初から完璧なものはなく、少しづつ改善を加えて完成させるもの。新しいことをやることが発展につながるのであって、先進的な搭乗手続きのシステムが導入されたことは喜ばしいことです。 ただ今回は、初めてそれに接する人に優しくあってほしいと感じました。しかしいずれ、誰にとっても便利なものになるに違いありません。
また、韓国語や中国語の表記には、日本が国際化していることを感じました。日本語と英語の表示だけよりも、おもてなしの心が伝わるのではないでしょうか。 いつの間にか羽田空港も、国内線でも外国の人々に利用しやすいように「開かれた空港」に向かってサービスが充実しつつあるなあと国際化新時代を感じました。
無料のWiFiサービスは、遅ればせながらようやくスタートした感じですが、その恩恵にあずかる人は国内旅行客や海外からの旅行客など沢山いるはずです。 「これまでとは違う新しい時代」を感じました。

久しぶりの羽田空港で、より利用しやすく便利な空港を目指す「新時代の息吹」を感じた次第です。


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