今でもガラケーを使っている理由
2016.11.25 岡田定晴
ソワールへ続く道(作曲:Amacha) |

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情報通信革命進行中 2010年05月08日23:38
通勤電車の中では、iPod touch が欠かせなくなりました。 以前は、B5サイズのモバイルPCを愛用していました。 でも、電源を入れてからインターネットに接続するまでの時間、アプリケーションの起動スピード、重さや大きさ、電池の持続時間など、 使い勝手はiPod touchが圧倒的に優れています。
また、小さな画面で見づらいのではと思われるでしょうが、スクリーンの上を二本の指でタッチして開いたり、閉じたりすれば、アッという間に拡大縮小ができます。 産経新聞は20ページ以上の新聞そのものを提供していますが、見たいところを短時間に拡大して見ることができます。混雑した電車の中では、新聞を広げるより、はるかに楽です。
iPod touch は、手のひらサイズのインターネット(無線LAN)につながる高性能コンピュータですから、デスクトップPCやノートブックでできることは何でもできます。 Gmail、Yahoo mail、Skype、YouTube、Googleニュースはもちろん、手のひらサイズで見るのに適したアプリケーションが10数万件もあり、無料で質の高いソフトも多くあります。 ちょっと驚いたアプリは、流れている音楽の題名やアーティストを教えてくれてCDの販売まで面倒を見てくれるもの、GPS機能付きの地図、気象情報のほか 全国各地の天気カメラを選択して今の空模様を映像で見せてくれるウェザーニュースタッチ、さきほどの産経新聞、約50の週刊誌の中吊り広告を集めた『今日の中吊り』・・・などなど。 さらに、メール・カレンダー・連絡先・ブックマークを複数のコンピュータで同期させたり、オンラインストレージで写真やビデオを共有したり、落としたiPod touchを拾った人に リモート機能で連絡先を表示したり、情報を読めないようにロックしたり消去したり・・・。

現在、スマホでiPoneを使っている人には珍しいことでも、驚くことでもないでしょうが、iPod touch は、『手のひらに収まる巨大な情報空間』を提供してくれます。 テレビも、ラジオも、新聞も、メールも、電話も、インターネットも、音楽もビデオも、ビジネスツールも、あらゆる情報の窓としての機能が、こうした装置に集約されてしまうのでしょう。
日本企業がこうした仕組みを考え、iPod touch のような製品を生み出し、世界をリードすることができなかったのは、ほんとうに残念です。独創性を大切にして育てる風土が無かったのだと思います。 30年~40年前に遡ってやり直せるものなら、日本からIntelやMicrosoftやAppleが生まれ、世界をリードする豊かな国家になれる可能性は十分にあると思います。 しかし、実際には充分な素質がありながらそれができなかったのは大変に残念なことです。日本が二度と同じ失敗をしないように社会や組織の古い体質を、新しく自由闊達な、可能性を伸ばせる世界へと変えていかなくてはなりません。
4月の米国に続いて、日本でも5月末にiPadが発売されるようですが、iPhoneやiPod touch を知らない人には大きなインパクトを与えるのでしょうね。 連休中、iPod touch Perfect Manual を買ってのめりこんでしまったので、他の事が少しおろそかになりました。 改めて、我々は、18世紀から19世紀にかけて起こった産業革命に匹敵する、情報通信革命の真っただ中に居るのだということを感じたゴールデンウィークでした。
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少し長くなりましたが、『スマホが普及する以前に、どこに居てもインターネットにつながる環境を手に入れていた。』ということが、 ガラケーを使い続けた理由です。iPod touchに電話機能が付いたものがiPhoneですから、ガラケーがあれば、何ら不自由はありませんでした。 スマホを買った人が、自慢そうに『こんなことができる』と言って見せてくれるのですが、目新しいものは何もありませんでした。 iPod touch のあと、iPad、さらにiPad miniに買い替え、スマホを持たずに今まで来てしまいました。
しかし、これまでガラケーで頑張ってきたのですが、ごく稀に充電用のプラグの接触不良が発生しており、スマホに乗り換えることになるかもしれません。 ガラケーを持ちながら、自分勝手に抱いていた「iPod touchを昔から持ち続けている者のプライド」のようなものも、プラグの接触不良のせいでだんだん持ち辛くなってくる今日この頃。 私は新しい時代、新しい知識を学び続けて、ガラケーと同じようにはなるまいと気合を入れ直すのでした。