高解像度降水ナウキャスト

2017.04.04 岡田定晴
 冷たい雨(作曲:Amacha)

4月3日東京(駒澤)の桜  4月3日(月)の東京は、桜が満開というニュースが流れていましたが、目黒区駒澤の桜はまだ満開ではありませんでした。三分咲き程度で、これからが見頃です。 日中は、良い天気でしたが、夕方にはゲリラ雷雨となり、その後冷え込んできました。18時頃、雷雨が何時止むのか、気になって インターネットで「高解像度降水ナウキャスト」を見ました。このサイトでは、雨雲の動きの予想を表示させることができるので、 いつオフィスを出れば雨を避けることが出来るのか、判断材料を得ることができます。19時頃には、雨雲が通り過ぎることがわかりました。 19時半過ぎにオフィスを出て、渋谷駅に向かいました。勿論、傘を差さずに。ビルの屋上の電光掲示板には、気温が「9°C」と表示されていて、冬のようでした。



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 このように、私の日常生活において、「高解像度降水ナウキャスト」は無くてはならないものになりました。 特に、梅雨や台風、夏場の雷雨や大雨洪水の季節に、私の生活には欠かせないものになっています。

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     http://www.jma.go.jp/jp/highresorad/


 以下は、私自身が「高解像度降水ナウキャスト」を使って実際に経験したことをまとめたものです。その予測の精度を保証するものではありません。

 「高解像度降水ナウキャスト」がなぜ欠かせないものになったのでしょうか?

 第一に、会社や家から外出するとき、傘を持っていくべきか否か迷ったときに 判断材料を提供してくれるからです。3時間前から現在まで、1時間前から1時間後まで、現在から1時間後までの降水状況 (1mm/h~5mm/h、5mm/h~10mm/h、10mm/h~20mm/h、20mm/h~30mm/h、30mm/h~50mm/h、50mm/h~80mm/h、80mm/h以上)を、色分けして地図上に視覚的に表示してくれます。 また、雲の動きを見て、これから晴れに向かうのか、雨に向かうのか、次々に雲が湧いてきて不安定な状態なのかも理解できます。 ですから、気象に関して素人の自分でも、外出している時間帯にどの程度の雨が降るのかがわかり、傘を持つ持たないの判断ができます。 天気が心配な時に昼食に外出する時は、この高解像度ナウキャストの画面を見ます。 食事を終わって帰る頃に雨が降り始めるという情報を得て、傘を持って出たことがありましたが、その通りになりました。

 第二に、外出先や帰宅の際、電車を降りたら土砂降りの雨が降っているということが良くあります。特に、一昨年は土砂降りの雨に遭遇することが多くありました。 こういう時に、高解像度降水ナウキャストを利用します。たとえば、あと30分待って雨が弱くなるか止むとわかれば、ベンチに座ったりスターバックスで コーヒーを飲みながら本を読んだり、ノートパソコンやタブレットで時間を有効に使うことができます。  解像度は250mなので、雨の降る場所と時刻が正確に特定できます。使い始めてもう3年半になりますが、高解像度降水ナウキャストの予測は正確です。 これまでに、予測が外れたという経験はありません。気象庁の努力や、スマートフォンやタブレットやノートパソコンなどモバイル機器の普及によって、 こうした恩恵を受けることができるようになりました。また、テレビやラジオの天気予報では、よほどの大災害でなければ、 こうした限定された地域の情報に接することはできません。「インターネットならでは」の情報です。

 もし半世紀ほど前に、モバイル端末を持ち、解像度250mの精度で雨雲の動きを見て行動している人を見掛けたら、 誰もが「高度な文明を持った宇宙人か何百年も未来から来た人に出会った。」と思ったことでしょう。 大ニュースになって騒がれたことでしょう。当時の技術では、どのようにしたらこのようなことが実現できるのか、考えられなかったからです。 「スパイ大作戦」というアメリカのテレビドラマで、万年筆のようなものを手にして遠く離れている仲間と話している シーンがありましたが、ほんとうにこんなことが出来たら良いなあと思っていました。それよりも凄いことが起きたのです。 時代の変化を経験して来れば何の不思議もありませんが、自分が生きている間に、このような大きな変化が起きるとは、想像もしていませんでした。 「高解像度降水ナウキャスト」だけでも、「この50年間は【情報通信革命】が起きた時代であった」という証明になるのではないでしょうか。


(参考)高解像度降水ナウキャストとは

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      http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/kurashi/highres_nowcast.html




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