「帰るメール」と「自分宛メール」

2017.05.09 岡田定晴
 夕暮れ時の切なさは(作曲:Amacha)

帰るメール  「37分発の準急だよ~」「了解!お疲れさま」、毎日繰り返す「帰るメール」です。 たまに、返信の中に「孫が寝ているからチャイム鳴らさないで」とか「牛乳なくなったので買ってきて」という返事が 返ってくることがあります。「帰るメール」を送った直後に、返事を見ていれば問題は起きませんが、 いつも同じ返事だからと思って電話をカバンの中に入れてしまったり、稀に、自宅に帰ってからメールが届くこともあります。 メールを見ていなくて、孫が寝ているのにチャイムを鳴らしたり、牛乳を買って帰らなかったりするので、これが夫婦喧嘩の原因になるのです。

 また、「帰るメール」を送るべきタイミングで知り合いと一緒だったり、座席に座ることができず手荷物が多かったりすると、 「帰るメール」を送ることを忘れてしまいます。こんなときも、「どうして”帰るメール”をしなかったの」と喧嘩になります。

 携帯メールを使い始める以前は、「帰るメール」そのものが無かったので、こうした問題は起きませんでした。 こんなつまらないことで夫婦喧嘩をすることはありませんでした。



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 私は、スマートフォンが普及する以前から、iPod touchを モバイルルータを通じてインターネットに接続して使っており、 その後iPad、iPad mini に切り替えてきたという事情から、未だにガラケーを使っています。 ウォーキングに出かけるときなどは、ガラケーを持って外出します。

帰るメール  良いアイデアというのは、机に向かっているときよりも、体を動かしていたり、ぼんやりしているときに浮かんでくるものです。 浮かんだアイデアは、その時に書き留めておかないと、すぐに忘れてしまいます。ペンとメモ用紙を持って外出するのは面倒なので、 携帯メールで、自分のPCメール宛にアイデアを送ることにしています。 アイデアが浮かぶ時は、続けて別のアイデアが浮かぶことが多いので、メール送信の一歩手前で保存しておき、 アイデアが浮かぶ都度追加して、もうこれ以上は無いと思った段階で送信します。

 こうすればメモ紙からコンピュータに転記する必要もなく、多少の手間はかかりますが、そのまま電子的な記録が残ります。 自宅やオフィスでデスクトップのパソコンで、メールを開いてその情報を活用します。ペンとメモ用紙、 携帯の録音機能を使ったこともありますが、いずれも情報を活用するときに手間がかかるので、 内容を忘れない事を目的にしたメールにして自分に送ることにしています。

 情報通信技術の発展は、それ以前には無かった新たな問題を起こすこともありますが、 それ以前には出来なかったことを可能にしてくれます。携帯メールに限ったことではありません。 会社や日常の暮らしの中で、このような例は無数にあります。技術の進歩は避けることができないので、 その成果を積極的に採り入れ、その恩恵を受けて、豊かな暮らしを楽しんだり、 自分の価値を高めていくべきであろうと思います。


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