タブレット端末で注文するランチ
2018.05.31 岡田定晴
| 麦畑をかける少女(作曲:Amacha) |

テーブルの上には、タブレット端末や、注文方法の説明書が置かれていました。
従来のメニューも置いてあったので、それで注文しようとしましたが、受け付けてはもらえませんでした。
「端末で頼んでください」と言われ、面倒だと思いながらもタブレット端末を手にしました。
タブレット端末のメニューは、従来のメニューと比べて大変見やすいものでした。
メニューを注意深く見ました。いつも注文していた料理がありません。この店の売りになっているもので、
従来のメニューでは一番最初に掲載されているものが見つかりません。
無い筈はないだろうと思って、タブレットのメニューを何度も見ました。
端末の操作に馴染んでいないから見つけられないのだろうとも思って時間をかけて探しましたが、
結局見つけることが出来ず、諦めました。
メニューを指定し、次に表示される
「ご飯の種類や量」を指定し、その内容を確認して、慎重に『注文する』の釦を押しました。
周囲を見渡すと、20代か30代と見られる若い人ばかりです。 会社の昼休みに食事に来たと思われる人、渋谷に遊びに来たと思われる若い人が多く、 私のような高齢者は見当たりません。
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自分の注文がちゃんと届いたのか否か、注文を取り消したり修正したりできるのか、あとどれくらい待てばできるのか・・・、など いつもと勝手の違う注文方法に戸惑いながら、料理が届くのを待ちました。 心配で、何度も注文した内容を確認したりしました。
やっと、注文品が届きました。
間違いなく、注文した品です。以前、言葉の問題からか、注文と違う品が届いて、作り直してもらったことがあったことを思い出しました。
何のトラブルも無く、新しい仕組みを使って、ランチを食べました。 でも、『日常生活のこんなところにまで、情報システム化が進んでしまったのか。』と思いました。
人手不足や、外国人スタッフの言葉の問題を避けるために、コストが低下した情報システムに投資をして 効率的な経営をせざるを得ない状況に追い込まれているのか、あるいは試験的に導入して、その効果を 確かめているのかもしれません。居酒屋では当たり前になった仕組みも、ランチで通う定食屋さんで 導入されたのは、ちょっとショックでした。
店側からすれば、注文の際の間違いを防いだり、人手不足を解消する効果はあるのでしょう。 客側も、慣れれば難しいことではありません。でも今は、支払いに関しては、レジで店員が対応します。 これまで、レジでカードの決済の対応をお願いした際に、言葉が通じず、 結果的に現金で払わざるを得なくなったことが、何度もありました。ここまで情報システム化されたのなら、 支払いがタブレット端末でできるようになるまで、徹底的に進めて欲しいと感じました。

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