第百一段
スマホのようなガラケー

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前回のブログ、『温めたら治った』という出来事があった日から、間もなく2週間になりますが、iPad miniはずっと正常に動作しています。その後、あの時ほど冷え込むことは無く、急に完全放電状態になったのはやはり低温が原因であったのだろうと思っています。

さて、妻がついにガラケーからスマホに切り替えることになりました。その理由は、
①ガラケーで配信されていたニュースコンテンツが終了する、②容量が足りなくてスマホからの写真が受け取れない、③周囲の人から見られると恥ずかしいほど外観が老朽化した・・・などです。

一方、私自身も、いよいよガラケーからスマホに切り替える決心をしていました。
その理由は、①iPad miniが故障した時にバックアップできるものが、大きなノートPCやデスクトップPCしかなく生活が不便になる、②銀行やクラウドにSMSや携帯メールアドレスを登録して暗証番号や取引等の通知を受信しているが、ガラケーが故障したらこれができなくなる、③会社を定年退職してからはWiFiルーターの契約を更新をしておらず、WiFiが使えない場所ではiPad miniがネットに接続できず不便を感じることがある、④ガラケーの外観や充電用のコネクターを見ていると、何時故障をしてもおかしくないほど老朽化が進んだ・・・などです。
ですから、ガラケーが故障したり、iPad miniの故障が治らなかったなら、迷うことなく直ぐにiPhoneⅩに切り替えていたでしょう。でも、ガラケーは故障せず、iPad miniも治って正常に動作を続けているのです。

夫婦そろって、ガラケーをスマホに切り替えたいという状況に追い込まれ、一緒に携帯ショップに行くことになりました。携帯ショップは、予約をしてから行くことが常識なのでしょうか。店に入って受付番号票を取ろうとしていたら、店の人が来て、『予約をしてないのか』と何度も訊かれました。また、電話をどんな機種にするのかを訊かれ、○○と△△と伝えると、どちらも在庫が無いので待たなければならないと言われました。その時、午前11時だったのですが、相談だけでもしたいと伝えると、本日であれば14時以降になることと、アンケートに記入することを言われました。アンケートの内容を見ると、これまでガラケーを使ってきた60歳を過ぎた人には全く的外れな質問ばかりでした。もう、スマホからスマホへの機種更新が主流の時代になっている、自分たちはそれほど長い間ガラケーを使ってきたのかと感じました。妻は、内容が全く理解できず、私の書いた結果を見てそのまま書き写しました。記入したアンケートを先ほどの人に渡すと、『午後2時に来るように、15分以上遅れると予約はキャンセルされる』と冷淡な感じでした。

携帯ショップの応対に腹を立て、寿司屋に予約を入れてゆっくり昼食を食べた後、予約時間になるまで、店に展示されている携帯電話を見ていました。妻が選んだのは、iPhoneやXperiaやGalaxyやNexusなどのスマホではなく、押しボタンがあって、外観も今まで使っていた折りたたみ式の電話でした。これまで使っていたガラケーと同じメーカーのもので、後継機種とも言えるものでした。『SafariやAndroidなどのブラウザを持ってネットサーフィンができるスマホ』を選ばなかったのは、
①誰もが電車の中で忙しそうにスマホを操作している姿を好ましく思っていなかった、②自宅でiPad2を使っている、③外出中にインターネットで複雑なことをしたくなかった、というのがその理由です。

いよいよ予約時間になり、番号で呼ばれました。案内された窓口に行くと、担当者は若くて、何を訊いても的確に応えられ、応対も的確な人でした。先ずは、妻の方から始めてもらいました。機種は○○ですと伝えると、電話機の価格と月額の料金を提示されました。これまでは、電話機が無料で通信料が高かったのですが、その仕組みが見直されたため、電話機の価格が高過ぎると感じました。でも通信料が安くなっているため、電話機の価格は妥当であると思い、決めました。ところが、クレジットカードへの加入、ポイントカードの登録、自宅に送られてきたクーポン券など様々な条件を適用し、電話機の価格は提示された価格の半分くらいになってしまいました。何か確認したいことはありませんか?と訊かれ、『SMSが使えること。SMSと携帯メールアドレスが変わらないこと。インターネットに繋がってテニスの予約ができること。LINEが使えること。』を確認しました。数日間は解約ができるが、それは商品に対して充分な説明がされていなかった場合のみであると言われ、OKをしました。午前中、在庫が無いと言われた機種も在庫があり、目の前で新しい携帯電話への切替作業が完了しました。また、電話に登録してあったアドレス帳ほか写真を除くデータは、赤外線通信で移してもらいました。

一方、私の方は、iPhone8とiPhoneⅩの価格がどちらも10万円を超える価格であることを知り、iPad mini をスマホのテザリングで使えば、もっと安価で小型のスマホで良いのではないかという迷いが生じたため、もう少し検討をすることにしました。また、今私が使っているガラケーが韓国製で、会社が倒産したために、もう修理やメンテナンスができないので、一刻も早く切り替えるように言われました。

 思い出してみれば、もう5年以上前に携帯電話の周波数変更があり、機種変更を迫られたことがあります。
仕事が忙しく時間がなかった私は、通信キャリアの携帯ショップではなく家電量販店に行きました。妻は携帯ショップに行き、高級感ある日本製のガラケーに変えてもらったのに、私のは、機構的に弱点がありそうな韓国製の携帯でした。一年もしないうちに充電するための置台が使えなくなり、その後充電ケーブルを直接携帯につないで充電していましたが、間もなくコネクタが破損し、破損した部品を輪ゴムで固定して使っています。

また携帯電話機のケーブル接続部分のカバーが外れてしまい、
受けのコネクタがむき出しになったまま使ってきました。妻には、通信キャリアから様々な案内やクーポン券が送られてくるのに、私のところには来ません。あまり気にしなかったのですが、携帯電話会社が倒産したという情報すらもらえず、携帯ショップと家電量販店の対応の違いが、あまりにも理不尽に感じられました。

妻と私の対応で、この間、約一時間かかりました。ソフトウェアの塊であるかなり複雑な装置が売られる時代になっている、買う側も大変だけど売る側も大変だなあと感じました。

妻が新しい携帯電話を使い始めてから、わからないことばかりでパニック状態になっていました。電話やメールの受信を通知する音が違ったり、操作の仕方やボタンの位置が変わったり、文字の入れ方がわからなかったり・・・・・。一度操作をして分かれば何でもないことが、説明書を見ても理解できず、私に『同じ電話を買って使い方を教えて欲しい』という
始末でした。これまでガラケーで、インターネットに接続して『テニスの予約』ができたのに、新しい携帯電話の文字の入れ方、モードの切り替え方がわからないために、ID・パスワードの設定ができず使えないのです。人に頼んでURLの『お気に入り』への登録までは出来たのですが、文字入力でギブアップしたようです。私も携帯電話の取扱説明書を見ましたが、説明書を見ただけでは理解できません。実際に操作してみて、試行錯誤をしてやっと解決しました。でも、装置のクセというか、なぜこのような不自然な操作をしないとモードが変わらないのか、首をかしげるようなことがありました。SMS、携帯メールがこれまでと変わらずに使用でき、インターネットに繋がってテニスの予約状況の確認や予約ができるようになり、これまで使っていた機能が確保できて、妻はやっと落ち着きました。インターネットへの接続は、LTEになり格段に速くなったようです。妻は、新しく使えるようになったインターネット関連の機能にはほとんど興味が無く、少しずつ子供たちに教えて貰おうと考えているようです。

この携帯電話は、iOSやAndroidなどのOS、SafariやChromeのようなブラウザを持ってネットサーフィンができるものではありませんが、①WiFi接続、②テザリング、③テンキーやその周辺釦上をなぞってのポインター操作、④辞書機能、⑤天気アプリ、⑥歩数計やカロリー計算、⑦TV(ワンセグ)の受信、⑧FMやAMのラジオ受信、⑨おサイフケータイ、⑩大容量長寿命バッテリー、⑪防水、⑫騒音の多い場所での通話、⑬LINEで写真やチャット、・・・など多くの機能があります。

妻が購入した電話は、スマホなのかガラケーなのか、ふと疑問に思ってスマ―トフォンの定義をWikipediaで調べると、『先進的な携帯機器用OSを備えた携帯電話の一種。従来の携帯電話(フィーチャーフォン)や、パソコンの機能を取り込んでいる携帯端末とされるが、一義的に明確な定義は無いとする立場もある。』とあります。購入した妻の携帯電話の仕様を調べても、OSやブラウザについては何も書かれていません。しかし、簡単なブラウザの機能はあり、URLを入れるとインターネットに繋がります。
更に『ガラケー』を調べると、『フィーチャー・フォン』に自動転送されました。それによると、『初期の第2世代携帯電話は、音声通話とSMSだけをサポートする機種がほとんどであった。しかし、通信インフラの改善やコンピュータ技術の進展に伴い、携帯電話にも、WAPブラウザー、高度な電話帳、SMS以外のメッセージ手段などが搭載されるようになり、明らかに、それまでの音声通話とSMSだけのフォンとは異なるので、それらの(当時としては)高機能なフォンを指す用語として、フィーチャー・フォンという用語が使われるようになった。・・・・・・
日本においては「ガラパゴス化した携帯電話機」という意味でガラケーとも呼ばれる。スマートフォンが普及した時代でも、シンプルさや充電の持ちなどを生かした一定の需要があり、災害などの緊急時に懐中電灯やFMラジオになるなどの機能を持ったものもある。』と書かれています。

私は『iOSやAndroidなどのOS、SafariやChromeのようなブラウザを持ってネットサーフィンができない電話はガラケーである。』と思いますので、妻が購入した携帯電話は、従来のフィーチャー・フォンが4G(LTE)に進化したもの、従来のガラケーが進化した新時代のガラケーなのだと認識を新たにしました。今の時代、ガラケーは過去のもので、(携帯電話を更新すること) = (スマホに切り替えること)と思い込んでいた私が間違っていたと気付きました。私には、iPod touch、iPad2、iPad miniを使い、常時インターネットに接続できる環境があったので、スマホに切り替える必然性はなかったものの『今でもガラケーを使っているのか』という周囲の目は少しは気になります。でも、妻が購入した『スマホのようなガラケー』を見ると、スマホにはない特長があり、しっかりしたニーズを背景に日本のガラケーは絶滅することなく今でも発展しているのだと思いました。海外にはない日本独自の進化を遂げているのです。スマホを使っている人の『今でもガラケーを使っているのか』という優越感は、ガラケーの進化を受けて、少し見直す時期に来ているような気がします。

第百段
温めたら治った

 

2018年1月22日(月)の午後、首都圏で大雪が降りました。交通機関の混雑を避けようと午後1時半にオフィスを出て3時ころ自宅に着きました。
この時には、既に雪が5cmほど積もっていました。お昼のワイドショーは大雪の話題で持ちきりでしたが、自宅前の路面が凍結するのを防ぎ、歩きやすくするために、早速、防寒具を着て雪かきを始めました。隣の家の側面も含めて、幅1m長さ20mくらいの雪を取り除きました。
ひとたび終わった後を見ると、もう雪が積もっています。せっかく雪かきをしたのに、またやり直しです。服を着込みすぎたのでしょうか、部屋に戻ると汗びっしょり、風邪をひかないように着替えをしました。

 深夜、寝る前に雪かきをしようと玄関の戸を開けようとしましたが、雪が積もっていて簡単には開きません。やっと玄関を出ると、雪は20cm以上は積もっていると思われました。雪は音を吸収するので周囲はとても静かで、あたりは雪国のようでした。

昼間と同じように、たくさん積もった雪を取り除きました。翌朝、テレビでは凍結した道路でのスリップ事故や歩行者の転倒、私鉄の駅での入場制限などが伝えられていました。
昨晩雪かきをした家の前の路面は、一部凍っている場所があったものの、昼間に雪が解け、翌日からは歩きやすいいつもの路面に戻りました。

 

首都圏の雪は月曜日の深夜までに止んだものの、その後日本列島は強い寒気の影響で気温が低下して、25日(木)には東京都心で朝の最低気温が48年ぶりに氷点下4度まで下がりました。朝、目を覚ますと、部屋の空気がひんやりしてピンと張り詰めたような感じがしました。同時に、操作しながら眠ってしまったiPad miniに手を触れると、氷に触ったように冷たくなっていました。
電源ボタンを押すと、充電が完了していて100%の表示が見えました。しかし、次の瞬間、アッという間に、電池の残量表示が100%の緑から、残量なしの赤い細い線に変わってしまいました。でもすぐに100%に戻ったので、そのままカバンに入れて電車に乗りました。電車に乗ってからiPad miniを操作しよとしたところ、電源が入りません。電池の残量は赤表示になったまま変わりません。

 2011年5月に購入したiPad2を、2014年1月にiPad mini(iPad mini Retinaディスプレイモデル)に買い替えてから、ちょうど4年が経過し、そろそろ電池の寿命ではないかと心配になっていたときに起きたことでした。思えば、iPad2より小型軽量なのに機能や操作性が優れていました。このおかげで、長い通勤時間も全く苦にならず、電車を見送っても座ることを優先するようになりました。このほうが、時間が有効に使えるのです。
また、孫はゲームを楽しみました。最初は簡単な図形のパズルでしたが、いつの間にか飛行機のパイロットになって操縦するゲームを使いこなせるまでになりました。Skypeが気軽に使えないと、海外に住むようになった子や孫とコミュニケーションがとれなくなります。これまでガラケーを使ってきたのですが、いよいよ手放してスマホに買い替え、iPad miniはお蔵入りにしようかとも思いました。充電器をつないだ状態で動作しないということは、iPad miniに記録されたデータをバックアップする手段が無いということになります。
この貴重なデータも諦めなくてはならないのか・・・。クラウドを活用しておくべきだったのか・・・。Apple Storeに行くしかないのか・・・。
こんなことを考えながら、iPad mini が如何に優れた製品であったか、その有難さを実感しました。でも、何度も充電しようとしましたが、復旧しませんでした。

 秩父の氷柱を見て帰った晩、『ここ数日は、電池にとっても寒すぎたのではないか。』と、ふと思いついて、
iPad miniに触ると氷のように冷たくなっていたので、床暖房で温めました。急激に温度を変化させると装置を傷めるので、柔らかい布をあてて、体を温めるようにiPad miniを温めました。これで十分に温まったと思ったとき、充電ケーブルを接続し、電源ボタンを押しました。思っていた通り充電モードになり100%を表示しました。
『電池が100%充電された状態でも、ある温度を越えて下がると、急に電圧が低下するのではないか。それが、電池の温度特性によるものか、充電回路の半導体ほかによるものかはわからないが・・・。』というのが私の結論です。いずれにしても、これ以降数日経過しましたが、従来通り正常に動作しています。

iPad miniを丁寧に温めることなどまともな人間のすることではないと妻に変な目で見られ、それで治ったのを見て不思議がられました。ソフトウェアの塊のような装置も、科学的、物理的な基盤の上に成り立っているのだということをあらためて知らされました。これは、今ほどICT(情報通信技術)が発達していなかった時代の論理回路やマイクロコンピュータの時代と変わっていません。

第九十九段
ご不在連絡eメール

妻に、『今日の12時ころ、宅急便が届いたようだけど、不在だったので持ち帰ったらしい。連絡して荷物を受け取って。』と電話をすると、なぜ家に居ないのにそんなことがわかるのかと問い詰められます。

 私は、あらかじめ宅急便の会社のホームページで、不在の時にはメッセージがメール配信されるように設定しています。
具体的には、『ご不在連絡eメール 宅急便お届けのお知らせ
○○よりお荷物のお届けについてお知らせします。岡田定晴様宛のお荷物を○月○○日 12時○分にお届けに参りましたが、ご不在でしたので持ち帰りました。
■伝票番号
○○○○-△△△△-□□□□<br>
■再配達のご依頼<br>
1.担当ドライバー ◇◇◇-▽▽▽▽-○○○○
2.インターネット店頭受取りサービスの利用:可
https://mmmnnnsss******
3.サービスセンター お客様サービスセンター
◇◇◇◇-○○○-△△△
■商品
一般宅急便
・・・』という内容のメッセージが届きます。

”不在連絡eメール”のサービスに登録したのは、私が北海道に単身赴任していた10年以上も前のことです。東京に戻ってきたときに、再登録しました。当時は、インターネットによるサービスが幅広く普及しはじめ、ICTによって便利になった暮らしを実感した時代でした。銀行振り込みや、出張時のホテル・航空券の予約、旅行の手配、電報やハイブリッドメール(パソコンで作成した文書を届け先に近い郵便局で印刷し封筒に収めて配達するサービス)など、それまでにはない便利なサービスが実用化され、新しいサービスを見つけては、その恩恵を受けるのが楽しみでした。

ですから、この”ご不在連絡eメール”は何でもないことなのですが、何故か毎回妻から問い詰められます。自分の意志でこうしたサービスを申し込んだことがないので、何度説明を聞いても理解できないのでしょう。私が注文した荷物ではなく、妻が注文したものだったときは、特に不満そうです。単身生活ではないので、もう登録を解除しても良いのかもしれませんが、便利な機能なのでそのままにしてあります。

 一方、銀行のオンラインバンキングも、振込予約・振込の確認、ATM預け入れの確認、ATM引き出しの通知など、預金の移動にかかわる情報がメールで配信されます。
クレジットカードも、金額の有無にかかわらず毎月、金額と支払日等を知らせてくれるものがあります。
こうした重要な通知は、メールがうるさいと思うことはあっても、万一誰かが不正に引き出したり送金したりしたときに発見できるという安心感が得られるので、ありがたいサービスであると感謝しています。
でも、毎日のように送られてくるポイントカードのQ&Aや、家電量販店のセールなど、ポイントアップを知らせるメールは、私には要りません。

こんなことを書いていると、もう笑われる時代だと思いますが、新しいものを積極的に採り入れていこうという意欲を持って生きていない人には、霞や雲をつかむような時代になっているのだろうと思うことがあります。でも、異端児であったインターネットが社会基盤となり、便利な日常生活に欠くことのできないものになったことは喜ばしいことだと思います。毎日のニュースを見ていると、ICT(情報通信技術)に関わるニュースが無い日が無いほど、ICTは社会生活に影響を与えています。これまではほんの序の口、ICTは今後ますます勢いを増して私たちの生活に入り込んでくることでしょう。