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第百十九段タブレット端末で注文するランチ

 毎日、健康維持のために、渋谷から新宿まで、明治通りを50分くらいかけて歩いています。若者や外国人観光客でにぎわう表参道との交差点「神宮前」や、JR原宿駅に至る竹下通りの入り口にあたる「竹下口」や、カーブや起伏があり都会の雰囲気も満喫できる「千駄ヶ谷」や「北参道」を通るので、楽しみながら歩いています。観光客が多いのでしょうか、ここを歩いていて聞こえてくる言葉は、中国語や英語や韓国語のほか私の知らない外国語が多く、日本語は多くても半分くらいです。渋谷でコンビニやレストランに入れば、中国やベトナムほかアジア系の人が当たり前のように働いています。

 

最近、昼食を食べに、久しぶりに日本食の店に入りました。

テーブルの上には、タブレット端末や、注文方法の説明書が置かれていました。

従来のメニューも置いてあったので、それで注文しようとしましたが、受け付けてはもらえませんでした。

「端末で頼んでください」と言われ、面倒だと思いながらもタブレット端末を手にしました。タブレット端末のメニューは、従来のメニューと比べて大変見やすいものでした。

メニューを注意深く見ました。いつも注文していた料理がありません。この店の売りになっているもので、従来のメニューでは一番最初に掲載されているものが見つかりません。無い筈はないだろうと思って、タブレットのメニューを何度も見ました。端末の操作に馴染んでいないから見つけられないのだろうとも思って時間をかけて探しましたが、結局見つけることが出来ず、諦めました。

メニューを指定し、次に表示される「ご飯の種類や量」を指定し、その内容を確認して、慎重に『注文する』の釦を押しました。

周囲を見渡すと、20代か30代と見られる若い人ばかりです。会社の昼休みに食事に来たと思われる人、渋谷に遊びに来たと思われる若い人が多く、私のような高齢者は見当たりません。自分の注文がちゃんと届いたのか否か、注文を取り消したり修正したりできるのか、あとどれくらい待てばできるのか・・・、など
いつもと勝手の違う注文方法に戸惑いながら、料理が届くのを待ちました。心配で、何度も注文した内容を確認したりしました。

 

 

やっと、注文品が届きました。
間違いなく、注文した品です。以前、言葉の問題からか、注文と違う品が届いて、作り直してもらったことがあったことを思い出しました。

何のトラブルも無く、新しい仕組みを使って、ランチを食べました。でも、『日常生活のこんなところにまで、情報システム化が進んでしまったのか。』と思いました。

人手不足や、外国人スタッフの言葉の問題を避けるために、コストが低下した情報システムに投資をして効率的な経営をせざるを得ない状況に追い込まれているのか、あるいは試験的に導入して、その効果を確かめているのかもしれません。居酒屋では当たり前になった仕組みも、ランチで通う定食屋さんで導入されたのは、ちょっとショックでした。

店側からすれば、注文の際の間違いを防いだり、人手不足を解消する効果はあるのでしょう。客側も、慣れれば難しいことではありません。でも今は、支払いに関しては、レジで店員が対応します。これまで、レジでカードの決済の対応をお願いした際に、言葉が通じず、結果的に現金で払わざるを得なくなったことが、何度もありました。ここまで情報システム化されたのなら、支払いがタブレット端末でできるようになるまで、徹底的に進めて欲しいと感じました。

 

岡田定晴: (おかださだはる 1952年生)名古屋市出身。平成28年10月にHTML5・CSS3・Javascriptなどのオープンソースで独自構築したウェブサイトをスタートしました。ブログ「平成の徒然草-ICT版」は、情報通信技術の発展と活用によって変わっていく世の中を、この六十数年の間、自ら体験したことや感じたことを随筆で描くものです。