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第百十六段メキシコシティー経由で成田へ

成田に到着して1週間になります。時差や季節など日本とは大きく違った環境から、やっともとの生活に戻りました。今回は、メキシコ国内便からメキシコシティーを経由して日本に帰国することを計画されている方に参考になる情報と、成田空港が誰にでもわかりやすくとても良く工夫されていることを中心に書きました。もちろん、空港や飛行機やバスの中で出会ったICT(情報通信技術)についても記述しています。

日曜日午後のメキシコのグアダラハラ空港はとても混雑しています。国内線のカウンター前に並んだのは出発6時間前でした。窓口は4~5箇所ありましたが、あわてずゆっくり確実に処理をしているようで、なかなか前に進みません。eチケット、パスポート、出国カードを準備して気長に待ちました。1時間ほど待ってやっと順番がまわってきました。メキシコシティーで乗り継ぐ日本の航空会社とのコードシェア便のため、預け入れた荷物をメキシコシティーで受け取る必要がないことが確認できました。派手な荷札に乗り継ぎ便の航空会社の記号が書かれ、預入荷物に取り付けられました。出国カードはここでは不要で、メキシコシティーまでの航空券を受け取りました。そして、メキシコシティーで日本に向かう便の航空会社のカウンターへ行って航空券を発行して貰うように言われました。手荷物検査場に向かうオレンジ色の入り口から10メートルくらい先で、係員がパスポートと航空券を確認しています。チェックを受けたのち、入口の方を振り返ると、見送りに来た娘夫婦と孫たちがいつまでも手を振っていました。私が手を振ると、係員もニコニコして見ていました。この先に手荷物検査場があり、電子機器(カメラ、iPad、ノートパソコン)は全てわかるようにバッグから出して検査を受けました。その先のエスカレーターに乗ると、レストラン・ショッピング街です。

 1週間前にカンクンからグアダラハラ空港に戻ったときに買うことが出来なかった免税品を、今回は堂々と買うことが出来る筈です。そのときの店で、パスポートとメキシコシティーまでの搭乗券と、
メキシコシティーから日本までのeチケットを見せて、あっさりと米ドルで買うことが出来ました。さらに店内を見ていて、欲しい品が見つかったので買おうとしました。さっきとは別のレジで担当者も違います。同じように搭乗券やeチケットを見せましたが、担当者がeチケットの内容を理解できません。eチケットの内容を丁寧に説明して、メキシコシティーで飛行機を降りた後、日本に帰る便に乗ることを理解してもらい、やっと買うことが出来ました。これで、残る課題は、メキシコシティーでの乗り継ぎだけとなりました。

 搭乗までに2時間くらいあり、空港の待合室でボケーっとしていました。iPadを開いて、無料WiFiがあることがわかり、セキュリティーのリスクはあるものの、メールで娘に「すべての手続きが完了して搭乗口で待っていること、メキシコシティーではWiFiが無いので連絡できないこと」を伝えました。ホッとして待合室内を見ていると、デジタルサイネージに、SSL MEDIA という会社の名前が定期的に表示されていました。調べてみると、この会社、メキシコ国内の空港やビル内のデジタルサイネージ、そして道路沿いの巨大なデジタルサイネージのネットワークを持ち、そこに広告などのコンテンツを配信しているようです。ショッピングセンターや空港、道路沿いに巨大なデジタルサイネージがあるのを何度も見ました。カンクンの空港近くの道路上を右から左に移動していた飛行機の通る道にも横長の大きなサイネージがあったことを思い出しました。この国では、既に、デジタルサーネージがメディアとして、全国に普及していることを知ることになりました。トイレ帰りに出発便の案内表示を見てきた妻が、出発ゲートが変わったことを教えてくれました。何でこんな直前にゲートが変わるのかと不思議に思いつつも、移動しました。

 さて、最後の難関です。メキシコシティーで飛行機を降り、バスに乗って空港ターミナルに着きました。着いたところが、預け入れ荷物の引取場所でした。ここで荷物を受け取る必要が無いことは、事前に知らされていました。日本に帰る航空会社のカウンターがどこにあるのか知りたくて、近くにあった関係者のカウンターで訊くと、親切にも、eチケットを見て、荷物は成田行きの飛行機に直接運ばれていると端末を見ながらこたえてくれました。そして、搭乗手続きを行う航空会社カウンターの方向を教えてくれました。到着口を外に出て、多くの人や店、航空会社のカウンターなどのある第一ターミナルの中を歩きました。目指す航空会社のカウンターがどこにあるのか、案内図も見当たらず、このターミナルの中にある筈と思いながら、5分も10分も歩き続けました。まっすぐ歩いて突き当りになっているような場所もありましたが、左に少し曲がって、それからまた真っ直ぐに同じような道が続きます。あるところに、出発ターミナルと書かれた案内があって、それに従って2階に上がりました。小さな広場になっていましたが、航空会社のカウンターはありません。空港職員らしき人に訊くと、「F3」とはっきり教えてくれました。そこに歩いていく途中、妻が見つけました。

カウンターに行くと、日本人はいませんでしたが、片言の日本語で対応してくれて、ホッとしました。パスポートとeチケットと出国カードを渡して、搭乗券に出国カードをホッチキスでとじたものを受け取りました。そして、保安検査、出発ゲート、グランドラウンジを書いた簡単な地図を貰いました。ここが国際線の保安検査場所かと迷うほどの小さな入り口に向かい、出発ゲートを確認し、グランドラウンジを探しました。それほど苦労せずに見つかりました。もう深夜であることから、ラウンジ内に客はあまりいませんでしたが、スタッフは大勢いました。そして、どの場所に座るのか、丁寧に案内してもらい、飲み物など必要があればこの人に頼んでくださいと紹介されました。とても親切で、何でもニコニコしながら気持ちよく対応してくれました。ラウンジ内では、自由に軽食や飲み物を採ったり、インターネットにつながるパソコンが置いてあります。もちろん、最後に使い残したペソをチップとして差し上げました。

 深夜の乗り継ぎは、空港ターミナルに人が少なくて楽です。緊張しているので眠くなることはありません。ラウンジから出発ゲートに移動して周囲を見ると、日本人が少なくメキシコ人が多ように思われます。直行便で日本に行けるというメリットが大きいのでしょうか。アメリカ国内を経由するよりは、便利でしょう。綺麗な日本語のアナウンスが流れ、ホッとして、もうこれで日本に着いたも同然と思って改札の列に並びました。搭乗券にホッチキスで綴じられた出国カードは、ここで切り取られました。いわゆる出国審査はありませんでした。飛行機の中は、ビジネスクラスやプレミアムエコノミークラスは空席がかなり目立ちます。座席の前にあるディスプレイで、マップ(フライト情報)やスカイチャンネルを見ているうちに、あっという間に日本上空に到達しました。スカイチャンネルは、演歌・クラシック(ショパン)・シャンソンなど、私の年齢に合うコンテンツも収められていました。

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参考)マップ・スカイチャンネル: 航空機内の巨大オンデマンドシステム

気がつくと、もう銚子上空です。メキシコと違って、どこまでも青い空ではありません。晴れてはいますが黄色がかった霞で覆われています。地上の温度は9℃とアナウンスされました。

 

成田第一ターミナルに到着しました。飛行機から降りると、ひんやりとした空気に包まれました。人のいない綺麗な廊下を歩きます。

 

 

『到着・国内線乗り継ぎ/国際線乗り継ぎ』という大きな道案内が目に入ります。日本語・英語・中国語・韓国語で書かれています。第一ターミナル出発便の案内も目に入ります。

 

 

 

飛行機を降りてから長い距離を歩きますが、売店やレストランは無く、ましてや搭乗客と一緒になることもなく、広々とした一本の道を歩き、そこに必要な案内が表示されています。

 

 

 

 

『おかえりなさい・Welcome to LAPAN』というメッセージもあります。道沿いに何か所もあるトイレ、検疫・健康相談室、入国審査、荷物の受け取り(手荷物受取ご

案内)、税関など、迷わずに進むことが出来ます。手荷物の受取案内も、誰もが通る場所に、受取場を見渡すことが出来る場所に、到着便と番号が表示されます。初めての旅行者でもわかるように、工夫されていて、とても良くできていると思いました。

飛行機を降りてから税関検査に至るまで、どこの空港にもひけめを感じることは無い、立派な空港であると感じました。

そういえば、メキシコへ出発する時、航空会社の受付カウンターも、大部屋に集合していて、目的のカウンターを探すのが楽だったことを思い出しました。でも、税関を出た後のスペース、迎えの人が待つスペースが狭く、これが唯一の欠点で何とかならないものかと思いました。


 

 

 

 

 

 

 

 

早朝、朝7時前でしたが、飲食店も一部営業をしていました。但し、メニューは、限られたものになります。成田空港発のバスの便も便利で、到着口で切符を買い、外へ出ればすぐに乗り場があり、一旦荷物を預ければ電車のように持ち運ぶ手間が要らず、バス内にトイレもあるので、最近よく利用します。

3週間ちょっとの旅行も、半年くらいに感じ、馴染んだメキシコの生活から元に戻すのが大変だと思いました。バスターミナルに11.6℃の表示がありました。着ていた長袖では寒く、抜けるような青さの空はなく、道路からの振動が無く(凸凹が無い)、道路沿いに見られる八重桜や新緑が綺麗で、大きな時差と季節の違いがあことなどを感じました。

 

バスには、無料WiFiがありました。以前使ったことがあるので、接続は自動的に行われましたが、メールアドレスを通知して、そのメールからアンサーを返した後、インターネットに接続されるので、メールのIDやパスワードを入れられなければWiFiが使えません。揺れるバスの中で、この操作が出来ず、無料WiFiの使用を諦めました。ただ、バスの壁に+5V電源供給用のUSB端子があったので、利用させてもらいました。

自宅に到着し、水道水が飲めること、おいしい海苔や納豆やみそ汁が食べられることに、日本に帰ってきたことを感じ、ほんとうに多くのICT(情報通信技術)のお世話になって安全に旅が続けられたことを感じて眠ってしまいました。

岡田定晴: (おかださだはる 1952年生)名古屋市出身。平成28年10月にHTML5・CSS3・Javascriptなどのオープンソースで独自構築したウェブサイトをスタートしました。ブログ「平成の徒然草-ICT版」は、情報通信技術の発展と活用によって変わっていく世の中を、この六十数年の間、自ら体験したことや感じたことを随筆で描くものです。