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第百二十段低炭素社会をめざす駐輪場

 3月初旬に渋谷の街を歩いていて、歩道脇に小規模な駐輪場が数か所できたことに気付きました。駐輪場の端にある精算機の上の方を見ると、大きな太陽電池パネルが付いています。一目で、電力会社の電気を使わずに、自然エネルギーを電源とした駐輪場であるとわかりました。

「年度末の工事・・・、公共事業なのかな?」と思って、その精算機を良く見ると、「この精算機は、一般社団法人 低炭素社会創出促進協会より交付された、平成29年度 二酸化炭素排出抑制対策事業等補助金(公共交通機関の低炭素化と利用促進に向けた設備整備事業)により整備されたものです。」と書かれてありました。

このような法人があって、温室効果ガス削減に向けて具体的な取り組みがされていることを初めて知りました。調べてみると、平成30年度の補助事業には、「年間のエネルギー消費量が正味ゼロを目指す集合住宅、一定の断熱性能を満たし住宅の省エネ基準よりCO2排出量が少ない賃貸住宅の新築や改修、マイカーからCO2排出量の少ない公共交通へのシフト、鉄道事業者における先進的な省エネ設備・機器の導入」などがあります。こうした事業や成果が契機となって、低炭素社会が育っていくのかと感じました。だとすれば、その成果はもっと積極的に周知されても良いのではないかと思います。

 さて、渋谷の街の駐輪場ですが、当初は殆ど利用されずに空いている場所が多かったのですが、最近はほぼ埋まっています。駐輪場があるということが知られるまでに、時間が必要だったのでしょう。精算機の使い方は、難しくなさそうです。①スタートボタンを押す、②駐車位置の番号のボタン[1~9]を押す、③清算ボタンを押す、④表示された料金を支払うという流れです。料金は、最初の1時間までは無料、6時間ごとに100円となっています。ただ、「千円札受入不可、500円受入不可、領収書用紙切れ」と印刷されたシールが貼ってあり、千円札の投入口は、封印されていました。要するに、「100円玉でお支払いください。領収書は出ません。」ということです。

 違うのかもしれませんが、千円札を扱えば釣銭の準備が必要、領収書を発行するには感熱紙の補給が必要で、運用が大変なんだろうと想像できます。最初から100円玉しか扱わない精算機として設計したら、コストも少し安くなったでしょう。機能に蓋をするという姿を見せることも無かったでしょう。

今の時代、駐輪場の稼働状況の把握や、クレジットカードや電子マネーで決済する目的で精算機がオンライン化されていたら、この駐輪場の仕組みはもっと発展するかもしれません。集めたデータを、駐輪場の新設や撤退の判断や、時間帯による料金設定の変更に活用すれば、低炭素社会の創出に役立つことでしょう。でも第一歩として、「太陽電池パネルによる駐輪場管理システム」なるものが完成したことは良いことです。情報システム化は次のステップなのでしょう。

[参考] 屋外に設置された精算機として、メキシコの歩行者天国のレンタサイクルを思い出しました
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歩行者天国とレンタサイクル

岡田定晴: (おかださだはる 1952年生)名古屋市出身。平成28年10月にHTML5・CSS3・Javascriptなどのオープンソースで独自構築したウェブサイトをスタートしました。ブログ「平成の徒然草-ICT版」は、情報通信技術の発展と活用によって変わっていく世の中を、この六十数年の間、自ら体験したことや感じたことを随筆で描くものです。